5.5cmの夢
うちの娘は今、何よりもポケモンが好きで、孫に甘いじぃじと買い物に行くと「お菓子1個持ってきていいよ」と言ってもらえるのを良い事によくモンスターボールを持って帰ってきます。
それは直径5.5cmのモンスターボールで、ポケモン1匹と飴ちゃん1個入っていて、お菓子というより、ほぼおもちゃのいわゆる食玩です。
おかんは、そのほぼ食べるところのない“お菓子”に、またそんなの買ってもらって!と言ってしまうのですが、私自身もおもちゃ大好きっ子だったので、まぁ分かるよ…と密かに思っています。(言わない)
直径5.5cm
その小さいモンスターボールは、大人の私からしたらお遊び、しょうもない(と言うと語弊があるかもしれません&しょうもないおもちゃも好きなんですけど)ものくらいの感覚でいたのですが、先日娘が、
「あのな、これ、本物やと思うん。
偽物なんやけどな、1番本物なん。」と話しかけてきて、
その手元ににあるモンスターボールを見ると、なるほど娘の小さな手には、ちょうどその直径5.5cmが、ゲーム画面やテレビ画面でみる主人公が持っているモンスターボールさながらのサイズ感なんだな!?と気づいたのでした。
なんだか目から鱗と言うか、衝撃でした。
モンスターボールのおもちゃは数多くあると思いますが、子どものお菓子売り場に置かれている食玩モンスターボールがこの大きさであることが、突然すごく意味のあることなんだなと思えて、メーカーさんの職人魂みたいなものに頭が下がりました。
価格設定に合わせて等々、いろいろあるかとは思うものの、実際手にしてくれる誰かにこんなに夢を抱かせてくれるものづくり、素晴らしいなと思いました。
子供が食べない飴玉を食べながら、私も手にとってくれる人に、こんな目をして素敵!と言ってもらえるようなものづくりのできる人間になれるよう精進しようと思った、ある一日のお話でした。
tomi